治療と仕事の両立支援
両立支援について
- ① がん相談支援センターに、両立支援コーディネーターの研修を受講した相談支援員を専任で配置し、がんを発症した患者の方々に対して、診断時から早期にニーズを把握し、継続的に適切な情報提供や相談支援を毎日(月~金)行っております。
- ② 患者の方々のおかれた事情を総合的に把握するためのツールとして、患者の治療、生活、勤務状況等がまとまっている「治療と仕事両立プラン(お役立ちノート)」等を活用し、主治医、会社・産業医等及び両立支援コーディネーターによる、トライアングル型サポート体制での両立支援を行います。
- ③ 必要に応じて、がん治療の専門医が、医学的な見地から、各診療科の調整・患者の方の診察や家族・会社の方々との面談に応じます。
- ④ ご希望に応じて、産保センターと連携し相談者及び職場へ助言をいたします。
対象となる方
- ① 今後のがん治療と仕事との両立について悩まれている方
- ② がん治療のために休職しこれから復職を考えている方
ご相談方法
支援内容
がん患者さんは、診断が確定してから、比較的短い間に、治療方法は手術か放射線治療か薬物治療か、外来で治療するか入院で治療するか、などを決定する必要があります。また、初回の治療方針が決まった後も、一定期間、病院への通院や短期入院を定期的に継続することもあります。そんな中で、治療と仕事の両立を目指した諸手続きを、ご自分ひとりで職場に説明して調整して決断するのは、時に大変な作業です。
- 両立支援コーディネーターが主治医と患者さんとよく相談のうえで、治療と仕事の両立の観点から、よい方法を、患者ご本人にご提案します。
- 患者さんからご希望があれば、職場のご担当者に職務内容をお聞きし、主治医らから治療内容を聞き、ご本人と相談したうえで、治療と仕事の両立の観点から最善と考えられる方法を、職場のご担当者への意見書として、主治医との連名で発行いたします。
主治医の意見書
以下に関して、患者さんのご希望に応じて、対応することができます。
- お勤め先等に記載していただく就労状況に関する書類「勤務情報(主治医提供用)」を、腫瘍センターでお渡しします。
以下からダウンロードしてご利用いただくことも可能です。
勤務情報(主治医提供用)(word) - お勤め先等に記載していただいた書類を参考に、スタッフが主治医・患者さんとご相談し、必要な支援を提供します。
- 患者さんのご承諾のもと、スタッフが主治医とお勤め先の間を調整し、「治療の状況や就業継続の可否等について主治医・両立支援外来医師の意見書」「職場復帰の可否等について主治医・両立支援外来医師の意見書」をご提供することができます。関係する診療科が多科にわたる場合には、全科との調整をしたうえで、意見書をご提供します。
費用
- 患者さんが、スタッフとご相談をするだけで十分な場合には、無料です。
- 当院では厚生労働省の定める療養・両立支援指導を行うことができる体制を整えております。お勤め先への意見書提出を行った場合には、初回については、月1回に限り、8,000円×(健康保険の自己負担率)となります。例えば3割負担の場合には、初回は1月あたり「8,000円×0.3=2,400円」が、2回目以降については、3月間を限度として、1月あたり「4,000円×0.3=1,200円」が医療費に加算されます。
ハローワーク職員による就労支援
ハローワークの職員が北海道大学病院で個別に就労支援をおこないます。
こんな悩みや不安はありませんか?
► 自分の病状や体力にあった仕事を見つけたい
► 治療と仕事の両立の仕方について教えてほしい
► 就職活動で、企業に病気のことを伝えるべきか迷っている
► 仕事を辞めた場合の雇用保険制度のことを知っておきたい
☞ 不安解消のためのご相談に応じ、必要な助言や情報提供をおこないます。
【日 時】毎月第4水曜日 9時30分~12時30分 *午前中のみ予約制
13時30分~14時30分
【対 象】北海道大学病院に通院・入院中のがん患者さんまたはご家族
【相談員】就職支援ナビゲーター(ハローワーク職員)がん相談員(北大病院)
【料 金】無 料
【場 所】北海道大学病院 がん相談支援センター面談室
【受付方法】・なるべく電話または来室にてご予約ください
・午前は予約に空きがあれば当日の相談も可能です
・午後は予約不要です。お気軽にご利用ください
ポスター(PDF)
ハローワーク相談希望票(PDF)
◆◇お問い合わせ・お申し込み先◆◇
がん相談支援センター 直通電話 011-706-7040