センター長ご挨拶

腫瘍センター長  白𡈽 博樹

国民の2人に1人が癌(がん)に罹り、3人に1人ががんで亡くなる時代となり、がんの予防・早期発見、手術・抗がん剤・放射線を組み合わせた治療、QOLを重視した治療、がんによる症状・疼痛・苦痛を早期から和らげる治療などの重要性が大変高まっています。北海道大学病院に腫瘍センターが発足した背景には、国民の要請に応える形で実現した「がん対策基本法」と「がん診療連携拠点病院の整備」の2つがあります。「がん対策基本法」は、全国どこでも質の高いがん医療を提供することを目標に2007年に施行されました。これに基づき「がん対策推進基本計画」が閣議決定され、これを受けて厚生労働省健康局長名で各都道府県知事に対して「がん診療連携拠点病院の整備について」が通達されました。

北海道大学病院では複数の診療科の相互協力による集学的治療の実施など、がん診療を充実させて、がん診療連携拠点病院として、より一層、診療機能を充実させることに取り組んでおります。併せて、がん診療・専門医による地域医療支援、かかりつけ医を対象とした研修の実施などを行っております。

北海道大学病院では、2004年9月に外来治療センターが開設され、各診療科の診療ブースにて行われていた外来化学療法が外来治療センターに集約されました。2007年7月に院内がん登録システムの構築とがん登録が開始され、2008年1月に腫瘍センターを設置しました。これに伴い、外来治療センターから化学療法部に名称変更、キャンサーボード設立準備、同年3月に化学療法プロトコール委員会設置、同年4月に緩和ケアチーム稼働と、がん診療体制を整備して参りました。併せて、がん相談支援センター、院内がん登録室を整備して参りました。その結果、2009年2月に地域がん診療連携拠点病院の指定(厚生労働大臣)、同年8月に北海道高度がん診療中核病院の認定(北海道知事)を受けております。さらに、2013年2月に小児がん拠点病院(全国15拠点のひとつ)、2018年2月にがんゲノム医療中核拠点病院(全国11拠点のひとつ)の指定を厚生労働大臣から受けております。放射線治療チーム、小児がんチーム、AYA(思春期・若年成人)世代支援チーム、がんゲノム医療・遺伝カウンセリングチームを設置し、がん相談支援センターのもと定期的に「がんサロン」を開催するとともに、2018年には緩和ケアセンターを設置して、そのもとに、緩和ケアチーム、小児緩和ケアチーム、がん看護外来を運用して、患者さんおよびご家族の皆様の期待にお応えするべく努力しています。キャンサーボードについても充実を図っており、2018年にキャンサーボード部を設置しています。
今後も皆様の期待に応えて、最善のがん診療を提供させていただくべく、職員一同が力を合わせて参ります。