化学療法部(外来治療センター)について
化学療法部(通称:外来治療センター)では、外来患者さんが安心して安全に抗がん薬や生物学的製剤などの点滴治療を受けられるように、医師・薬剤師・看護師が連携を図り患者さんと一緒に考える「チーム医療」を行っています。
設備は、ベッド11床(うち個室3床)・リクライニングシート12床、車いす対応可能な洋室トイレ3か所、液晶テレビと読書灯を備え付けています。また、治療中を快適に過ごしていただくために、BGMを流し、雑誌やDVDプレーヤーの貸出を行っています。
治療当日は外来診察後にセンターにお越しいただき、薬剤の準備ができしだい治療を開始します。看護師は患者さんの目の届くところにいますので、安心して治療を受けていただくことができます。
外来治療センターでは、がん化学療法看護認定看護師を含む看護師が、安全・確実・安楽に治療が実施できるよう、投与中は定期的に観察を行い、薬剤アレルギーや血管外漏出等の予防と早期発見、早期対応に努めています。また副作用の予防や日常生活上の注意点等について情報提供を行い、自宅でも可能なセルフケアを一緒に考え、実施できるよう日々努力しています。医師も常駐しているため、緊急時にも即座に対応できます。

薬剤師は、主に2つの業務を行っています。
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抗がん薬無菌調製
抗がん薬の組み合わせや投与量が手順書(プロトコール)に沿っているか、患者さんひとりひとりの状態(当日の臨床検査値、体調等)にあっているかをお薬の調製前に確認します。
問題がなければ、安全キャビネットと呼ばれる清浄区域内で無菌的に薬剤を調製します。
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調製後の薬剤は、正しく調製が行われているかを調整システムを用いて確認し、異物や浮遊物がないかを確認します。
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服薬相談
がん患者さんを中心に、抗がん薬を代表とした薬全般の効果や副作用に関する説明を行っています。また、患者さんの希望に応じて、現在困っている症状について良い解決策がないか一緒に考え、より良い薬の使い方、新しい薬の処方を医師に提案しています。実際に薬を調剤する薬局にも必要な情報を提供し、患者さんの負担が少しでも軽くなるように工夫しています。