治療と仕事の両立支援チームは、がん患者さんの就労に関する相談支援、および治療と仕事の両立支援に関わります。
がんは、広い世代にわたり発症し、多くの診療科にまたがって診断・治療が⾏われるという特徴があります。がんを発症した場合には、お仕事を継続してよいのか、休止すべきなのか、いつ復職してよいのかなど、いろいろ心配になるはずです。一方で、がんの治癒率が高まり、70歳定年が叫ばれる今、がん治療と仕事等との両立は、すべての患者さんにとっても、わが国の発展にとっても、非常に重要なことです。
両立支援の仕方は、がんの種類にかかわらず共通点が多いため、2020年4⽉1⽇、腫瘍センター内に治療と仕事の両立支援チームを立ち上げました。
具体的には、両立支援担当の医師と両立支援コーディネーターの研修を受講した看護師・社会福祉士が、主治医や会社の方からの情報をもとに治療計画への助言や両立・復職に向けた助言を行います。
がん治療の専門医等が、治療中にお仕事をする上で配慮してほしいことを会社の方に伝えたり、お仕事との両立を配慮して治療計画を立てるために、主治医に情報提供したりします。
チーム構成
治療と仕事の両立支援には、がん治療の経験の豊富な医師、看護師や社会保険労務士を含む多職種のスタッフがそれぞれの専⾨的なスキルを活かしながらチームとして取り組むことが、効率的です。腫瘍センターでは、がん相談支援センターのスタッフを軸として、各診療科等と連携し、患者さんやご家族の⽀援、会社との体制を構築しています。
当チームは、以下のコア・メンバーと、各診療科等医師・看護師・他職員が協⼒・連携しながら、チーム医療を⾏っています。
1.リーダー 医師
2.副リーダー 看護師長
3.両立支援コーディネーター 看護師
4.両立支援コーディネーター 社会福祉士